TOPコラム再生医療が向いている人と向いていない人とは?適応を分ける判断材料を解説

再生医療が向いている人と向いていない人とは?適応を分ける判断材料を解説

再生医療に関心を持ったとき、多くの方が最初に抱く疑問が「自分はこの治療に向いているのだろうか」というものでしょう。幹細胞治療や高活性化NK細胞療法など、再生医療の選択肢は年々広がっています。しかし、すべての人に等しく適しているわけではありません。

向き不向きを分ける要素は、年齢や疾患の種類だけにとどまらないのが実情でしょう。治療目的が明確かどうか、現在受けている治療との兼ね合い、そして本人が治療の特性をどこまで理解しているかなど、こうした複数の観点から、適応は総合的に判断されていきます。

本記事では、再生医療が向いている人と向いていない人の特徴を、判断の根拠とともに整理していきましょう。あくまで一般的な傾向であり、最終的な適応の判断は担当医が個別に行うという前提を、まず押さえておいてください。

 

向き不向きを判断するのは患者本人ではなく医師である

最初に強調しておきたいのは、再生医療が向いているかどうかを最終的に判断するのは、患者本人ではなく医師だという点です。

インターネット上の情報や知人の体験談を頼りに、「自分は向いていない」と早合点してしまう方は少なくありません。逆に「これなら治る」と過度に期待を膨らませてしまうケースもあるでしょう。どちらも、専門的な診断を経ていない自己判断にすぎないのです。

ここで重要になるのが、医師による適応評価のプロセスでしょう。血液検査や画像診断、既往歴の確認、現在の全身状態の把握などを通じて、医師は治療の適応を多角的に評価していきます。本記事で紹介する特徴は、あくまでカウンセリングに臨む前の心構えとして役立てていただくものと捉えてください。

 

再生医療が向いている人の特徴

ここからは、再生医療を前向きに検討しやすい人の傾向を具体的に見ていきましょう。

 

病状や経過を整理できている人

自分の病状や治療経過を、ある程度自分の言葉で説明できる方は、再生医療の検討がスムーズに進みやすい傾向にあります。いつ頃から症状が出始めたのか、これまでどんな治療を受けてきたのか、現在どの段階にあるのか、こうした情報が整理されていると、医師も適応をより正確に判断できるでしょう。

逆に、情報が断片的なままだと、適応の評価に時間がかかったり、追加の検査が必要になったりするでしょう。お薬手帳や検査結果のコピーを持参するだけでも、カウンセリングの質は大きく変わってくるはずです。

 

標準治療と再生医療を切り分けて考えられる人

再生医療は、手術や薬物治療、放射線治療といった確立された標準治療を置き換えるものではありません。多くの場合、標準治療を補完する位置づけで用いられるのが現実でしょう。

この点を理解し、「標準治療をやめて再生医療に切り替えたい」ではなく「標準治療と並行して再生医療を取り入れたい」と考えられる方は、適応に近い思考を持っていると言えます。たとえば手術後の回復をサポートしたい、薬物治療と並行して免疫力を保ちたいといった目的意識は、再生医療の特性とよく合致するでしょう。

Riyoメディカルクリニックでも、高活性化NK細胞療法の期待される効果として、薬物治療や放射線治療との併用による相加・相乗効果や、手術前後の体力や免疫力の回復を挙げています。標準治療との組み合わせを前提とした考え方が、治療の土台にあると言えるでしょう。

 

効果に個人差があると理解している人

再生医療の効果には個人差があり、誰にでも同じ結果が出るわけではありません。この事実を受け止めたうえで、「試してみる価値はあるが、確実ではない」という現実的な姿勢を持てる方は、治療後の満足度も高くなる傾向が見られます。

「必ず治る」と思い込んで治療に臨むと、期待どおりの結果が出なかったときの落胆が大きくなりがちでしょう。効果の不確実性を前提に、それでも前を向いて選択できる方にこそ、再生医療は向いていると考えられます。

 

時間的な余裕を持って治療に臨める人

再生医療の多くは、即効性のある治療ではありません。幹細胞や免疫細胞を体外で培養する工程に数週間を要し、投与後に効果を実感するまでにもさらに時間がかかる場合があります。

高活性化NK細胞療法を例にとると、採血した細胞を院内のCPC(細胞培養加工施設)で2週間から3週間かけて培養し、6回の投与で1クールとするスケジュールが組まれます。こうした時間の流れを許容できる方は、治療計画を無理なく進めていけるでしょう。

 

がんの予防や免疫力の維持に関心がある人

再生医療は、すでに発症した疾患の治療だけが目的ではありません。発症前の段階から免疫力を維持し、将来の発症リスクに備えるという予防的な活用も広がっています。

Riyoメディカルクリニックの院長である上利理代は、私たちの体内では毎日3000個の細胞ががんに向かうとされ、自身の免疫機能によって排除されているという見解を示しています。この修復機能を正常化し機能を高めれば、がんは予防可能な病気として捉えられるのではないでしょうか。がんの家族歴が気になる方や、加齢に伴う免疫低下を意識し始めた方にとって、高活性化NK細胞療法のような選択肢は検討に値するでしょう。

 

再生医療が向いていない、あるいは慎重に考えたい人の特徴

一方で、再生医療の適応として慎重な判断が求められるケースも存在します。

 

即効性を強く求めている人

痛みや症状をすぐに取り除きたいと強く望んでいる場合、再生医療は期待に応えにくい治療かもしれません。前述のとおり、効果が現れるまでには相応の時間がかかるからです。

緊急性の高い症状に対しては、まず標準的な治療で対処することが優先されるでしょう。再生医療は、ある程度の時間的余裕があるなかで、中長期的な改善や予防を目指す治療と位置づけるのが適切だと考えられます。

 

「必ず治る」という保証を求めている人

「100%効く治療でなければ受けたくない」という考えを持つ方には、再生医療は向いていない可能性が高いでしょう。医学的に、効果が完全に保証された治療というものは存在しません。とりわけ自由診療の再生医療は、保険適用の治療と比べてエビデンスの蓄積が途上にある領域だと言えます。

もし「絶対に治ります」と断言するクリニックがあれば、むしろ警戒すべきサインだと受け止めてよいかもしれません。誠実な医療機関ほど、効果の限界やリスクについても正直に説明してくれるでしょう。

 

全身状態が著しく低下している人

再生医療は患者自身の細胞の力を活用する治療であるため、全身状態が著しく低下していたり、細胞を採取すること自体が体に大きな負担となったりする場合には、適応が難しくなることがあります。

ただし、これは画一的に線引きできるものではありません。年齢や基礎疾患の有無だけで一律に判断するのではなく、個々の状態を医師が評価したうえで結論を出すべき領域でしょう。「高齢だから受けられない」と決めつける前に、まず相談してみてください。

 

自己判断だけで治療を決めようとする人

家族や周囲の勧め、あるいはインターネットの情報だけで治療を決めようとする姿勢は、再生医療においては特に注意が必要でしょう。自由診療の領域では、クリニックごとに治療方針や管理体制に差があるのが実態だからです。

セカンドオピニオンを求めたり、複数の選択肢を比較したりする手間を惜しまない方のほうが、結果的に納得のいく選択にたどり着きやすいと考えられます。

 

年齢は適応を決める絶対的な基準ではない

再生医療について調べていると、「何歳まで受けられるのか」という疑問を持つ方が多くいらっしゃいます。ここには、ひとつ知っておきたいポイントがあるでしょう。

たしかに、幹細胞や免疫細胞の活性は加齢とともに低下する傾向が見られます。若い方のほうが細胞の増殖力や分化能が高いという一般論は、ある程度正しいでしょう。しかし、年齢だけを理由に適応を否定することはできません。

実際の臨床では、高齢の方であっても治療によって改善を実感するケースが報告されています。重要なのは暦の上の年齢ではなく、その方の細胞の状態や全身の健康度でしょう。だからこそ、年齢を理由に最初から諦めてしまうのは、もったいない判断だと考えられます。気になる場合は、まず医師に相談して適応を確認してみてください。

 

向き不向きを考える前に整理しておきたいこと

ここまで向いている人と向いていない人の特徴を見てきましたが、最後に、適応を考える前段階で整理しておきたい視点をお伝えします。

最も大切なのは、治療の目的を明確にすることでしょう。慢性的な痛みを和らげたいのか、手術後の回復を早めたいのか、がんの予防に取り組みたいのかなど、目的によって選ぶべき治療法は変わり、向き不向きの判断軸そのものも変わってきます。

次に意識したいのは、「希望があるかどうか」だけで治療を決めないという姿勢です。藁にもすがる思いで治療を探す気持ちは自然なものですが、その心理状態は冷静な判断を曇らせることもあるでしょう。希望と現実の効果を切り分けて考える視点を持つことが、後悔のない選択につながるはずです。

ご家族が患者さんのために相談するケースも多く見られます。その場合は、本人の意思を尊重しながら、治療の特性を一緒に理解していく姿勢が望ましいでしょう。良かれと思った勧めが本人にとって負担になることもあるため、対話を重ねることが何より大切なのです。

 

再生医療の適応についてはRiyoメディカルクリニックへ

「自分は再生医療に向いているのだろうか」「家族に勧めたいが適応が判断できない」とお考えの方は、大阪・梅田のRiyoメディカルクリニックにご相談ください。

当クリニックは、厚生労働省に第2種再生医療(幹細胞治療)および第3種再生医療(高活性化NK細胞療法/計画番号:PC5240046)の提供計画が受理された医療機関であり、院内にCPC(細胞培養加工施設)を完備し、細胞の採取から培養、品質検査、投与までの全工程を院内で一貫して管理する体制を整えております。

院長の上利理代は、放射線治療専門医としてがん治療の臨床に長年携わってきました。再生医療医・統合医療医として、幹細胞治療、高活性化NK細胞療法、エクソソーム(幹細胞培養上清液)を統合的に組み合わせた診療を提供しています。カウンセリングでは、治療の適応や期待できる効果はもちろん、リスクや限界についても丁寧にご説明いたしますので、どうぞ安心してお越しください。

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