医師になった私③　～放射線治療医として～

日本では

癌の患者さんが積極的な治療の過程で放射線治療を受ける確率は

30％以下と言われています

一方で、

アメリカをはじめとする諸外国では75％以上もの方が放射線治療を受けており、

生存率も伸びています

私が放射線科医となった2000年頃は、

今よりももっと放射線治療に関する情報も少なく

どちらかと言えば　マイナスイメージが強い印象でした

そうは言っても

大学病院などで受けもつ患者さんの数は多く

様々な部位の癌治療に従事しました

 

当時の放射線治療は

少ない線量で回数多く重ねる照射がほとんどだったので

平日は毎日　治療に来られます

入院しながらの方

外来通院しながらの方

他科で化学療法を併用しながらの方

外科治療後の方

沢山おられました

そして、沢山お話させて頂きました

ご自身のこと、ご家族のこと、

お仕事のこと

大好きなこと

大好きなひと・大好きな場所

心配なこと

不安なこと

苦しいこと

これからやりたいこと

これからの夢

痛いところ

かゆいところ

そういった中で

私が主治医として十分だったかどうかは正直　わかりません

が、確実に一緒に同じ方向を向いていけるように

時間を共有させて頂きました

今では、随分と放射線治療も進歩し

革命が起き、新しい事実や理論が証明され

多種多様な治療法が採用されています

私は

放射線科医として

「適切な放射線治療は　決して怖くない」

そう、お伝えしたいと思います

打つ手は無限です

正しい情報を取り込んで

より最善の治療法を見つけていきましょう

 

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