TOP上利院長の気ままにRecipe「医師になりたい」と思ったお話①

「医師になりたい」と思ったお話①

「こんにちは~。今日はどんなかな?」

往診の先生がカブに乗ってやってくると、

母の雰囲気がホッとしたものに変わります。

毎週、決まった時間に笑顔でやってくる先生は、

ヒーローのようでした。

 

 

私が物心ついたころから、

日当たりのよい縁側のある部屋には、曽祖父が寝たきりで過ごしていました。

 

 

当時、母は一人ですべての介護・入浴などを担っていました。

私はいつも曽祖父の部屋が見える庭で砂遊びやままごと遊びをしていて、

時間がくると兄と一緒に、曽祖父の体の向きを変える手伝いをするのが楽しみでした。

家に来ると先生は必ず私の頭をなでながら、

 

「今日もお手伝いしてくれとるんな。えらいなあ。」

 

と褒めてから部屋に入り、診察をしてくださいました。

 

母のいつになくホッとした様子と先生の優しい背中を見ながら、

「私もお医者さんになったら母さんをホッとさせられるんだ!」

と強烈に感じていたことを覚えています。

 

私が3歳の冬に曽祖父は他界しましたが、

そのころから心の中で医師になるという夢が芽生えました。

あがりまさよ 記事一覧へ

当クリニックは完全予約制です。
ご予約は前日までにお願いいたします。当日予約をご希望の場合は、お電話にてご相談下さい。また、ご予約後のキャンセル・変更は早目にお知らせ下さい。

※予約の状況により、ご希望に添えない場合もございます。何卒ご了承くださいませ。