腫瘍微小環境 非細胞性成分
こんにちは あがりです
お元気ですか?
しっかりと夜は眠れていますか??
さて今回は、第82回のお話の続きです
がんは、がん細胞が大増殖しただけではない・・・
特殊な生態系(腫瘍微小環境)として考える・・・というお話をしました
その腫瘍微小環境は ①非細胞性の成分 と ②細胞性の成分と
これらふたつをつなぐ液性因子から成り立っています
まず、非細胞性成分のお話です
1 非細胞性成分::細胞外マトリックス(ECM)
非細胞性成分においては、この細胞外マトリックスが中心的な役割を果たします
ECMは、腫瘍の物理的・生化学的な土台作りを行い、
細胞同士の連絡・接着・移動を支配する役割を担っています
腫瘍増大が進むと、がん細胞が分泌する分解酵素によって、
本来の健康的なECMは破壊され、
異常なコラーゲンが過剰に生成されます
そこに線維芽細胞が浸潤し
さらに硬い組織に変わっていきます
この硬くなる線維化が、
抗がん剤や細胞障害性T細胞などの免疫細胞が
腫瘍へ到達する妨げとなります
物理的な壁を作り上げます
バリケードの役割を持っています
さらに
この異常な硬さが、がん細胞のある受容体を刺激し
がんの増殖をさらに後押しします
がん細胞が分泌するものが
がん組織を硬いものとし、
治療抵抗性に導く・・・そんなイメージです
また、ECMは、サイトカインや増殖因子を貯めこむ貯蔵庫です
がん細胞が放つ酵素で分解されるたびに
ため込んでいた
「血管内皮増殖因子」「線維芽細胞増殖因子」「トランスフォーミング増殖因子β」
などが一斉に放出されます
結果、炎症を引き起こし、血管新生・免疫抑制が一気に起こります
この、大量の分泌因子が「癌細胞・癌組織の代謝」を変えていると言われています
がん細胞が分泌するものが
がん組織が育ちやすい免疫状態を導く・・・そんなイメージです
がん細胞は、自分にとって都合のいい環境に作り替える
巧妙な細胞です
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