腫瘍微小環境(TME)って 何??
こんにちは あがりです
今日は、がん細胞をとりまく環境 「腫瘍微小環境」 についてです
癌は単に「癌細胞が大暴走して増えた」だけの病気ではありません
がんは
腫瘍組織やその周囲に混在する正常組織
免疫細胞をはじめとする様々な細胞
非細胞成分から構成される、ひとつの「生態系」
と捉えます
この、腫瘍の進行に大きな役割を果たす生態系を「腫瘍微小環境」といいます

がん細胞は、この生態系を自分に都合のいいように作り替えることで
薬や免疫細胞から身を守っています
腫瘍微小環境を変化させることで
物理的・代謝的・免疫的に 何重にもブロック しています
がん細胞は この腫瘍微小環境という生態系に守られているので
がん細胞のみに攻撃を行う治療は 効果が表れにくい ということです
治療抵抗性 という現象が起こるのは このためです
「間質」とは
臓器の中で 本来の働きを持つ細胞以外の隙間を埋める組織をさします
線維芽細胞・血管・免疫細胞・コラーゲン など全てが含まれます
がんでは、この隙間を埋める組織さえも
がん細胞の味方をするように変えられてしまう これがTMEの考え方です
最新の治療は
このTMEを解体したり、再プログラムしたりして
免疫の効きにくい腫瘍(Cold腫瘍)を
免疫の効きやすい腫瘍(Hot腫瘍)へと変化させることを目指しています
簡単にまとめると
TMEの正体は
がん細胞+線維芽細胞(CAF)+マクロファージ(TAM)
+異常な血管+コラーゲンがつくる動的なネットワーク
物理的な壁は
線維化が急速に起こることで、薬と免疫細胞の侵入を阻む
代謝の壁は
低酸素状態 乳酸の蓄積 アデノシンの存在 が免疫細胞を無力化する
これらを打破することが
現在の癌治療の目標です
次回から すこしだけ詳しく解説していきます
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